貴志祐介さんの「悪の教典(上)」感想レビュー

こんにちは!

貴志祐介さんの「悪の教典(上)」の感想です。
うちの学校には,怪物がいる。学校という閉鎖空間に放たれた殺人鬼は高いIQと好青年の貌を持っていた。ピカレスクロマンの輝きを秘めた戦慄のサイコホラー。
ピカレスクロマンというのは犯罪を犯す側の人物が読者の共感を許す作品です。義賊やおしゃれな怪盗,残虐な犯罪者を冷徹に描いたような小説はピカレスクロマンとは呼ばないようです。「ピカロ:グスマン・デ・アルファラーチェの生涯」というピカロ(picaro)を主人公とする小説の様式から来ています。

「マック・ザ・ナイフ」というオペラの曲の,あの軽快な曲の口笛とともに,人を殺し続けるお話です。

生徒からは「ハスミン」とニックネームで呼ばれ,女子生徒の憧れ,問題が起きると先生達からも相談を受けるほど信頼を得ている英語教師。彼のさわやかな風貌にかすかに違和感を感じる人もいるけれど,それを感じ取られたらアウト。

スピーディーに進みます!主人公は残虐で狡猾ですが,そのあたりの描写は軽めにされていました。彼には“感情”というものが著しく欠如(正確には他人の感情に共感する気持ちがない)しているので,殺人という行為自体にはなんら躊躇や葛藤というものはありません。
彼も目線で描かれており,彼の感覚ではそれが当たり前として描かれているところがとても怖く感じました。

彼の過去や背景,舞台学校関係者たちの抱えているもの,そういったものが物語が進むにつれ,どれもこれもダークなものなのですが,明らかになっていくのもおもしろいです!

主人公の狡猾ぶりも目を見張るものがあり,テンポが良く読みやすい作品です。

それでは!

貴志祐介さんの「新世界より(下)」感想レビュー

こんにちは!

貴志祐介さんの「新世界より(下)」の感想です。

欲望―阿鼻叫喚の果てに。本当の敵は誰なのか。人間は家事を切り直せるのか。下巻の帯紹介文です。スクィーラと悪鬼による阿鼻叫喚の下巻でした。

タイトルになっている「新世界より」はドヴォルザークの家路。これは聞くと夕焼けと家に帰る子どもたちの姿が思い浮かび,物悲しい雰囲気にさせられますね。引用されているこの家路が内容には直結していないのにじわじわと効いてきます。

最終的に事実を突きつけてくるバケネズミの野孤丸(スクィーラ)の「わたしたちは,○○だ!」というセリフは幾分わかっていたところもあったのですが,感極まるところがありました。反逆してからは残虐だと思いましたが,終盤のその言葉で印象が変わりました。

唯一”現代の日本”を的確に表現していると思えたのが,バケネズミに襲われた民衆の描写です。平和ボケしていて襲われていることにも気づかない,当初はパニックにすら陥らないという反応。そして,襲われていることを理解した後でも「何も出来ない」様子は,悲しい現代からの日本人のリアルでした。

最後まで読むと,子供の教育機関,過去の描写,そしてスクィーラのセリフからのラストなど,人間がいつの時代でも深い業を背負っており,人間の驕りとはなんとも恐ろしいもので,綺麗事では済まないリアリティがとても絶望的で,物悲しい話でした。けれども,その対比として主人公である早季の,折れない潰れない強さ,希望がありました。まさに心に残る大作でした。

ラストの一文はよくわかりませんでした。良い意味なのか,悪い意味なのか,呪力が及ぼす影響のことなのか,読者に向けてのメッセージなのか,いろいろな解釈ができますが,この小説のすべてを集約した作者の真意がそこにはあった気がしました。

個人的にはとてもオススメできる小説です!今までに読んだ小説の中でもかなり面白かった部類です。戦闘のシーンや,逃げたり追い詰められたりする展開の描写がとても上手く,ハラハラさせられました。登場人物がほとんど死亡してしまったりなど,悲惨な内容でしたが。。
今回は読み返してみたのですが,二回目でも,やはりおもしかったです。
上・中・下巻構成の1500ページほどある長い作品なので,下手に読み始めると徹夜してしまうことにもなりかねない点が玉に瑕ですが,おすすめの一冊です!

それでは!

貴志祐介さんの「新世界より(中)」感想レビュー

こんにちは!

貴志祐介さんの「新世界より(中)」の感想です。

恐怖とは内から芽ぐむ。人間の心から出た膿が,社会を,自らを異形化させる。中巻の帯紹介です。少しずつ謎が解き明かされてゆくのですが,新たな謎も出てきます。一人また一人と消えてゆく友人たち,大人に管理される子供たち,その世界の終わりでどんな惨劇が待ち構えるのか。

早季たちも中学生の年代になり,心身共に大人へと変わりはじめています。ミノシロモドキからの知識が少しずつ実例によって補完されていく様には恐怖を覚えます。綺麗なものほど,恐ろしいですね。

子どもたちは厳重に監視され,少しでも攻撃的であったり,自己コントロールを欠くような兆候があれば消されてしまいます。それがなぜなのか,理由と子供たちを恐怖の目で見守っている大人たちの奇妙で怖い世界観が出ています。

「業魔」や八丁標の正体が明かされますが,その時のすばるが愛おしいですね。
1班のみんなが彼のことを少しでも記憶の隅に覚えてたことが嬉しかったです。

中巻では悪鬼と業魔についての実例をだし,それにより早季たちが抱く不信感。そして,ある警告によって,今後の展開も気になる終わり方でした。悪鬼と業魔とは違った意味で,大人たちや社会を作った人達からの歪んだ思想を垣間見ました。

それでは!

モダンタイムス~伊坂幸太郎~感想

こんにちは!
伊坂幸太郎さんの「モダンタイムス」の感想です(*´-`*)ノ

ちょっと予想通りの終わり方だったので残念なような,でもとても面白かったです!
ネタバレが少し入ります。

予想通りと感じたのは,ゴールデンスランバーと似たような終わり方だったのでまた似た感じに終わったなと思ってしまいました(*´-`*)
戦ってる相手が同じで,どうそれと向き合っているのかを表現した感じですね(・ω・)
主人公よりも,その佳代子がすごい!
怖いです(; ・`д・´)強いです(; ・`д・´)

それでは,ばいばい(*´-`*)ノ

米澤穂信「インシテミル」感想

米澤穂信さんの「インシテミル」のレビューです。かなりのネタバレになっていますので注意してください!

米澤穂信さんというと,アニメ化してせいか古典部シリーズが自分の中では大きいのですが,最近インシテミルが米澤さんだと知って,読み返してみました!

高額で,完全に怪しく奇妙なバイトの求人に12人の人が集まり,24時間体制の監視の元,7日間を過ごします。それがバイトの内容です。過ごす場所が,地下の施設「暗鬼館」。名前がいかにもでそしてなぜ館なのか??

アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」設定!
今までも「十角館の殺人」などいろいろな人たちが書いていますが,この作品も面白いです!
ミステリーが好きな人には王道で,かかせない要素の一つです!
ミステリーをこれから読もうという人におすすめしたい一冊です!

設定がおもしろいですね(*´-`*)ノ
夜には出歩けないようにロボットがというところがどこか近代的で,監視されているということを印象づけています。
さらに,犯人ボーナスや探偵役ボーナスが面白いです。被害者ボーナスというのもあるというのもポイントですね!この記事を読んでいる人すみません,これはネタバレでもありますね。ミステリー好きの人で「そして誰もいなくなった」を読んだことがある人には,被害者がということも思い浮かぶかもしれません。

冒頭で,この暗鬼館への参加動機がつづられるのですが,誰が誰という名前では明記されていません。モニターの一人として綴られていうのですが,全て読めば誰が誰なのか推測はできるのですが,この冒頭の導入が伏線となり,全体の面白さをさらに際立たせています。誰が誰なのかを考えるのも,読者への楽しみの一つとしてあるのがこれもまた楽しいです。

そして最後に無事に暗鬼館を脱出した主人公,その主人公のもとに一通の手紙が届きます。「明鏡庭」への招待状。自作を期待させる終わり方ですね!これ以上の作品を作るとなると相当難しいとは思いますが,期待をしています!!

映画については見ていないのですが,小説の映画化はあまり好きではないですが,見てはみたいです!映画は映画で楽しめるのかな~

それでは(*´-`*)ノ

米澤穂信「ふたりの距離の概算」感想

こんばんは(*´-`*)ノ

米澤穂信さんの「ふたりの距離の概算」を読みました(*´-`*)ノ

古典部シリーズ最新刊です(*´-`*)ノ

今回はほうたろうたちが2年になって初めてのお話です。
古典部というあまり活動していなく,内容も不確かな部活が新入生を獲得しようとしているのが序盤です。
内容はそれだけではないですが(*´-`*)ノ

今回の問題となるメインはある新入生のお話です(*´-`*)ノ
新入生が古典部を突然やめてしまう(正確には仮入部から本入部に入るとき入らないことになった)ことについて少しもめます(*´-`*)ノ
ふたりの距離のふたりとは誰なのでしょうか。

ここからはネタバレになってしまいます(*´-`*)ノ

このふたりとはいろいろ考えられますが,作品的には新入生の大日向さんとその友達の惣田さんではないでしょうか?
今回は最後は少し暗い感じで終わってしまってますね。
米澤さんの作品にはこのようなことが多いので得意分野でしょう(*´-`*)ノ
でも古典部には持ち込んで欲しくなかったので少し残念です!

次作はもう少し明るい話を期待します!
えるちゃんがそのような話が好きなように。

それではです(*´-`*)ノ


「ふたりの距離の概算」米澤穂信

貴志祐介さんの「新世界より(中)」感想(ノ)´ω`(ヾ)

こんにちは!

貴志祐介さんの「新世界より(中)」の感想です。

恐怖とは内から芽ぐむ。人間の心から出た膿が,社会を,自らを異形化させる。中巻の帯紹介です。少しずつ謎が解き明かされてゆくのですが,新たな謎も出てきます。一人また一人と消えてゆく友人たち,大人に管理される子供たち,その世界の終わりでどんな惨劇が待ち構えるのか。

早季たちも中学生の年代になり,心身共に大人へと変わりはじめています。ミノシロモドキからの知識が少しずつ実例によって補完されていく様には恐怖を覚えます。綺麗なものほど,恐ろしいですね。

子どもたちは厳重に監視され,少しでも攻撃的であったり,自己コントロールを欠くような兆候があれば消されてしまいます。それがなぜなのか,理由と子供たちを恐怖の目で見守っている大人たちの奇妙で怖い世界観が出ています。

「業魔」や八丁標の正体が明かされますが,その時のすばるが愛おしいですね。
1班のみんなが彼のことを少しでも記憶の隅に覚えてたことが嬉しかったです。

中巻では悪鬼と業魔についての実例をだし,それにより早季たちが抱く不信感。そして,ある警告によって,今後の展開も気になる終わり方でした。悪鬼と業魔とは違った意味で,大人たちや社会を作った人達からの歪んだ思想を垣間見ました。

それでは!


嶋津球太の極上日記

掲示板・嶋津球太

貴志祐介「新世界より(上)」感想(ノ)`ω'(ヾ)

こんにちは!

貴志祐介さんの「新世界より(上)」の感想です。

ここは病的に美しい日本(ユートピア)。子どもたちは思考の自由を奪われ、家畜のように管理されていた。なんてお題目で発売されていて,怖さの中にも見ていたいとう欲求が出てきます。

独特の世界観と長大な冒険に惹き込まれます!とてもおもしろいです。

時代背景なども実に興味深かった。現実を疑い隠された歴史を紐解いていきます。地域コミュニティ単位で生活の管理が徹底され,幼少時から刷り込みの様に教育が行われる。人間は呪力という力を行使することで,それを日常の基盤としています。また知能が比較的高い他の生物から神と畏怖される存在になっています。そこまでに至る背景とは!呪力のその力があまりにも強力だったため人間はある枷を嵌められます。社会を統べる装置としてのそのありようとは!
盛りだくさんな設定が見所の一つだが,手記という形式によって説明が容易になっていたように思います。

個人的に主人公やその他の人達の知識の本の題名が意外とゲームの攻略本だったりしたのがおもしろかったです。囲碁・将棋の本を知らずに戦争に使うのは本来の目的に戻ってこういった遊び心もよかったです!

前半で事象・世界観を反芻しつつ読んで,大人への違和感を感じつつも,夏季キャンプに出発してからの流れは緊張と期待と視野が広がる様な感覚がたまらないですね。
設定はいかにもな感じなのですが,緻密な文章構成,巧みな文章力があり,圧倒的描写がとても楽しめる小説ですね(*´-`*)ノ

前にも読んだことはあるのですが,以前読んだ時よりは理解できたと思います。架空の生き物や機械などが多いので,すぐ想像するのはむずかしいです。アニメにより,想像が補われてくるのがいいですね。アニメと小説では,世界のイメージがいい意味でギャップがあり,楽しめます!

上巻は切なく,期待できる感じで終わりました。続きも早く読んでいきたいと思います。

それでは!

長い家の殺人レビュー(ノ)・ω・(ヽ)

こんにちは!

歌野晶午さんの「長い家の殺人」の感想です。
この作品は歌野晶午さんの初期の作品です。すごく懐かしい気持ちになるミステリーですね。トリックや暗号に凝っていたり,偶然の度合いが大きめだったりした点から,そう感じました。

コを押しつぶしたような長いロッジに泊まりに来た学生バンドのお話です。このロッジの名前,部屋番号も少し凝って考えてありましたが,少し面倒でした!でもこういった豆知識はけっこう好きです(*´-`*)ノ

内容は全体的にわかりやすかったかなと思いました。探偵役も誰になるのかわかってしまっているし,殺人のトリックも2回同じのを使うのはどうかと思いました。一回目でもわかった人はかなりいるのではないでしょうか?
その結果,犯人も突き止めやすい本になってしまっているのではないかと思います。それ以外にも,殺人が2回続き,殺害方法・荷物の消失という要素が続いているにも関わらずもまだ内部犯行を疑わないのもどうかなと思いました。

最後までこれといったどんでん返しがあるわけではありませんでしたが,初期の作品でここまで書けるのはすごいな~と感心しました。細かい描写や緻密に心理状況もちらしてありますね。
あまり評価は高くないですが,トリック云々よりは読ませるだけの筆力があるのはが羨ましいです!

この作品はシリーズ物で続いているようなので,もう少し読んでみたいなと思いました。

それでは!

今夜は眠れないレビュー★

宮部みゆきさんの「今夜は眠れない」のレビューです。

宮部みゆきさんは好きなのですが,読んだことがある本がけっこう前なのでレビューが難しいです。「模倣犯」のレビュー書ければいいなと思っていますが,かなり長くなってしまいそうです!

この「今夜は眠れない」ですが,今までよんだ宮部みゆきさんの作品の中では短めのお話しです。長くても飽きずに読ませてしますのが宮部みゆきさんのすごいところですが,それはまた別の本で紹介したいな~と思っています。

内容は,簡単に言うと,一家にいきなり大金がはいってくるというお話です。それによっておきてくる騒動がスピーディーに展開されます。
今までは,宮部みゆきさんのお話では「理由」「火車」「模倣犯」など重いものしか読んだことがなかったので,軽い作品は初めてでした。最後は綺麗にまとめられていて,ハッピーエンドでよかったと思います。でも,お父さんがちょっと・・・

中学の友達が探偵役?のような感じで,頭脳明晰でしたね!内容にはあまりかかわらないのですが,いいクッションとしてキャラが立ってました。

家族の絆も意識しており,お母さんが頑張ったり画策したり。これから家族がいい方向にもっていってくれればいいですねー(*´-`*)

それでは!

新世界より 第一話レビュー

こんにちは!

本日はアニメ「新世界より」第一話の感想です。

まず見て思ったのは凄惨さは多少落ちてはいますが,苦手なぼくにはちょうどいいです!
エッチなシーンは割愛されていますね!内容的に仕方ないですが!

新世界よりは,今期で一番期待しているアニメだったりします。小説で読んだことがあるのですが,とてもハラハラさせられました。上・中・下と三巻に分かれている上に,一冊が500ページほどの長さなのに,展開は飽きさせなく,小さな世界観から大きな世界観にシフトしていきます。

アニメの第一話を見たらまた小説が読みたくなりました!!
読み返してみようかなーと思います。時間があれば。

アニメの冒頭では,現代からはじまり,いきなり超能力発端のネタバレをしてしまっているのが残念です。小説ではファンタジーかと思っていたら実は未来のお話だったという驚きもあった分,そこは生かしてほしいなと思いました。

それでも見続けようとおもいます。

それでは(*´-`*)ノ
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