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貴志祐介さんの「新世界より(下)」感想レビュー

こんにちは!

貴志祐介さんの「新世界より(下)」の感想です。

欲望―阿鼻叫喚の果てに。本当の敵は誰なのか。人間は家事を切り直せるのか。下巻の帯紹介文です。スクィーラと悪鬼による阿鼻叫喚の下巻でした。

タイトルになっている「新世界より」はドヴォルザークの家路。これは聞くと夕焼けと家に帰る子どもたちの姿が思い浮かび,物悲しい雰囲気にさせられますね。引用されているこの家路が内容には直結していないのにじわじわと効いてきます。

最終的に事実を突きつけてくるバケネズミの野孤丸(スクィーラ)の「わたしたちは,○○だ!」というセリフは幾分わかっていたところもあったのですが,感極まるところがありました。反逆してからは残虐だと思いましたが,終盤のその言葉で印象が変わりました。

唯一”現代の日本”を的確に表現していると思えたのが,バケネズミに襲われた民衆の描写です。平和ボケしていて襲われていることにも気づかない,当初はパニックにすら陥らないという反応。そして,襲われていることを理解した後でも「何も出来ない」様子は,悲しい現代からの日本人のリアルでした。

最後まで読むと,子供の教育機関,過去の描写,そしてスクィーラのセリフからのラストなど,人間がいつの時代でも深い業を背負っており,人間の驕りとはなんとも恐ろしいもので,綺麗事では済まないリアリティがとても絶望的で,物悲しい話でした。けれども,その対比として主人公である早季の,折れない潰れない強さ,希望がありました。まさに心に残る大作でした。

ラストの一文はよくわかりませんでした。良い意味なのか,悪い意味なのか,呪力が及ぼす影響のことなのか,読者に向けてのメッセージなのか,いろいろな解釈ができますが,この小説のすべてを集約した作者の真意がそこにはあった気がしました。

個人的にはとてもオススメできる小説です!今までに読んだ小説の中でもかなり面白かった部類です。戦闘のシーンや,逃げたり追い詰められたりする展開の描写がとても上手く,ハラハラさせられました。登場人物がほとんど死亡してしまったりなど,悲惨な内容でしたが。。
今回は読み返してみたのですが,二回目でも,やはりおもしかったです。
上・中・下巻構成の1500ページほどある長い作品なので,下手に読み始めると徹夜してしまうことにもなりかねない点が玉に瑕ですが,おすすめの一冊です!

それでは!

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